【グレンデール(米アリゾナ州)27日(日本時間28日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、外野手用グラブとファーストミットを新調した。「2番DH」で実戦復帰したホワイトソックス戦の試合前、クラブハウスで2つのニューグラブの感触を確かめた。契約する米スポーツ用品メーカーのニューバランス社のもので、ともに17番の背番号が刻まれている。ロバーツ監督は、シーズン中に外野起用する可能性は低いとしているものの、大谷の準備力をたたえた。

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緊急事態ではなくとも、「DH」のポジションを空ける必要が出てくるかもしれない。各チームのDHにはもちろん強打者が起用され、固定される傾向はあるが、試合に出続ける主力選手の休養という意味合いで「DH」を使うことも珍しいことではない。むしろ、「DH」を何人かの主力選手で定期的に回し、好状態を維持する狙いもある。

エンゼルス時代の過去6年間、“柔軟なDH起用”が出来なかった。大谷が二刀流でプレーしていたことが大きな要因でもあるが、仮に大谷をDHから外せば、攻撃力が一気に落ちる。投手力に不安があり、選手層も決して厚くなかったエ軍は大谷の打撃力に頼らざるを得ず、結果的に大谷のDHがほぼ毎日続いた。因果関係があるとは言えないが、結果的にチームは故障者の続出を防げなかった。

ドジャースは昨年、右打者のJ・Dマルティネスを主にDHで起用したが、3試合、左翼の守備にもついた。ロバーツ監督は「そういうことは起こらないと思う。我々は層の厚い外野手でベンチ入りロースターを構成しているし、そうでなくなった場合以外は、彼(大谷を)DHで起用する」と明かした。ただ、可能性はゼロではない。プレーオフ争いが激しくなるシーズン終盤、主力野手の疲労蓄積と故障を防ぐ意味でも、大谷の野手起用は、勝つための選択肢となり得る。