【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)1日(日本時間2日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、自己ワーストの開幕から33打席ノーアーチとなった。ジャイアンツ戦に「2番DH」で出場。3回に右翼線二塁打でチャンスを広げ、追加点につなげたが、期待される本塁打は開幕から7戦連続でお預けとなった。チームは3番フリーマン、4番スミス、6番T・ヘルナンデスら主力打者が活躍。投打がかみ合った快勝で2連勝を飾った。

本塁打に限れば、大谷は新天地で開幕からブレーキとなった。3回1死一塁の第2打席、右腕ウィンの低めスプリットに反応。右翼線を破る二塁打で二、三塁とチャンスを広げ、追加点につなげた。ド軍ベンチと4万9044人の観衆を盛り上げたが、打球が上がらない。直前の3回表、味方の守備中にDHの大谷はベンチ内でiPadの映像を確認。打撃で最も重視する構えの形を作り、シミュレーションを繰り返した。

バッターボックスに立ち、構えた時点で打撃の状態が分かる大谷だが、やや違和感があるのだろう。開幕からまだ7試合でサンプルは極端に少ないにしても、打球が右方向に偏っている。特に、ここまで長打となった二塁打3本は全て右翼線へ引っ張った当たり。本塁打王を獲得した昨年、長打が全方向に分布していたことを踏まえると、構えからスイング軌道にもズレが生じている可能性がある。

一方で、チームの勝利には貢献した。この日の決勝打は第1打席の二ゴロ。1番ベッツの三塁打を生かした。3回はベッツの四球から大谷が二塁打でつなぎ、フリーマンの適時打と4番スミスの右犠飛で追加点を奪った。ロバーツ監督は「オオタニのゴロや、スミスの犠飛はとてもいい仕事だった。こういうことも非常に大事」と高評価。本塁打ではなくとも、MVPトリオを中心に確実に点を取ることが、ド軍で求められるパフォーマンスでもある。

甘い球を捉えきれず、内角や高めを攻められた上で外角球に対応しきれない状態は、大谷が不調時の典型でもある。だが、ロバーツ監督が「1番から4番、5番、テオスカー(ヘルナンデス)も6番にいるし、我々の打線は気が抜けない」と振り返ったように、2試合連続の4号3ランを放ったT・ヘルナンデスらド軍には強打者がそろう。本調子ではないにしても、勝ちながら修正できる。きっかけをつかみ、大谷が打ち始めた時のドジャース打線を想像すると、恐ろしい。

◆大谷の打球方向 今季、大谷の打球方向は凡打を含めて大きく変化している。ベースボール・サバントの分類によると、引っ張った、右方向への打球が3分の2にあたる66・7%。昨季の37・0%、通算37・7%から約30%も増えている。その分、中堅方向に真っすぐ打ち返した打球は19・0%で昨年の37・8%から大幅減。逆方向への打球も25・2%から14・3%に減っている。