<オープン戦:ロッキーズ11-11マリナーズ>◇2日(日本時間3日)◇米ニューメキシコ州アルバカーキ

 マリナーズ・イチロー外野手(36)は気温30度近いアリゾナから小雪の舞うアルバカーキへ移った。「寒いよ。早いとこ、あがりたかったね」。正直なイチローだったが、フィギンズとの1、2番コンビの有効性を示した。

 1回、マリナーズが先制した場面では、一塁走者イチローの塁上での動きが効いていた。ベンチはエンドランの指示。けん制球を投げるなどイチローに気を取られたロッキーズ先発クックから、フィギンズが右越え本塁打した。

 公式戦スタートは3日後。本番を間近に、新しい2番打者に対するイチローの信頼は揺るぎないものになっている。キャンプ序盤から「(フィギンズは)全然、ほっておいても大丈夫」と話していたが、「その思いは変わっていない」。得点力アップの目玉とされる1、2番コンビは順調に開幕を迎えそうだ。

 第1打席のきれいなライナーの右前打に続き、その裏の守備では一塁後方のファウルをフェンス際で好捕。この日は、4回の守備から早々に交代。3日(同4日)の同カードも体慣らし程度の見込み。今、怖いのは万が一の負傷だけだ。