ドジャースとの3年契約が終了し、フリーエージェント(FA)となった黒田博樹投手(35)が、チームに残留する方向で最終調整に入っていることが12日、分かった。日米の球界関係者が明らかにした。

 黒田が希望する1年契約で、総額は10億円程度とみられる。早ければ週明けにも合意する見通し。

 黒田は今季31試合にいずれも先発で登板し、自己最多の11勝(13敗)を挙げ、防御率3・39。先発の中心として活躍したことで米球界での評価は高く、ロッキーズ、ヤンキースなど複数の米球団が獲得に動いた。日本球界復帰の情報もあり、古巣の広島や巨人も獲得に興味を示していた。黒田は愛着のあるドジャースで来季もプレーする道を最優先に考えたもようだ。

 黒田のメジャー3年間の通算は83試合で28勝30敗、防御率3・60。