松井秀喜外野手(38)が27日(日本時間28日午前7時)、ニューヨーク市内のホテルで記者会見し、現役引退を表明した。約20分間、引退に至った理由とこれまでの野球人生を穏やかな表情で語った。

 巨人からメジャーへ移籍を決めた理由なども語った。

 「ジャイアンツで10年間で3度の日本一。日々幸せで充実した時間を過ごせました。センターにコンバートされた時、長嶋監督から『ジョー・ディマジオのような選手を目指せ』と言われたんですが、その時ぼんやりとヤンキースというチームをイメージし、ずっと頭の中に残りました。99年のオフ、ニューヨークのヤンキースの試合を1日でいいから見てみたいと思いアメリカに行きました。ヤンキースタジアムでヤンキースの試合を見たことが運命のような気がします。ヤンキースの選手が放っている空気、ヤンキースタジアムの雰囲気。3年後にFAになるのは分かってはいましたが、3年後、このチームから欲しいと言われるような選手になりたいと思いました。そして3年後、運良くヤンキースに誘っていただき、(決断まで)苦しい思いもしましたが、あこがれのヤンキースで7年間もプレーできたのは、僕にとって最高の出来事でした。ヤンキースタジアムで初めてプレーしたこと、最後にプレーしたことは一生忘れることはありません」。