<マリナーズ0-2アスレチックス>◇21日(日本時間22日)◇セーフコフィールド

 【シアトル(米ワシントン州)=木崎英夫通信員】マリナーズ・イチロー外野手(34)がアスレチックス戦で2試合連続の3安打を記録、今季通算169安打となり、両リーグ通じてトップに浮上した。8年連続200安打まであと31。残り試合は35。これで張本勲の日本プロ野球記録3085本にも、今季中に手が届くペースに上昇した。

 第1打席こそ二ゴロに倒れたが、2打席目から右前打、右翼フェンス直撃の二塁打、右前打と3連打し、この日試合がなかったレッドソックスのペドロイアを2本上回り、安打数で両リーグ通じトップに立った。

 「まぁ、一応目安にしてきたことだね。ひとまずの目標にしてきた。今回はちょっと遅いかなっていう感じ」と話した。7月半ばの球宴前後を考えていたという。だが、この日127試合を消化して169安打は、今季216本ペースとなった。日本プロ野球記録の3085本には今季215安打が必要で、計算上は1本上回る「記録超え」のペースになった。

 「まぁ(試合が)少ないからね、残りが。何となく考えたりはすることはあるけど」とそっけないが、残りはあと35試合。チームは今季3度目の7連敗で81敗目となり、「100敗を完全にとらえた感じですね、我々は」と言うが、環境に左右されず1打席1打席、ヒットを求める強い気持ちは変わらない。