ヤンキースのエース右腕、王建民(28)が5日、WBC台湾代表候補から漏れた。台湾棒球協会はこの日、29日から始まる代表合宿に参加する第1次候補48人を発表した。自らも初出場に意欲を燃やしていたが、07年まで2年連続19勝を挙げた王の名前はなかった。

 昨季後半戦を棒に振った右足も完治し、体調面には問題ないが、故障者リストに45日以上登録されたため、大会規定で必要な所属球団の出場許可が下りなかったという。台湾代表は2月21日に最終メンバー28人を発表するが、追加招集の予定はなく、王のWBC出場の道は事実上、閉ざされた。

 主な候補選手は、メジャー組では郭泓志投手、胡金龍遊撃手(ともにドジャース)。日本球界からは中日チェン投手、阪神林外野手と蕭投手、日本ハムの陽内野手、ソフトバンク李内野手、ロッテと残留交渉中の呉投手が候補入り。「隠し球」では鈴鹿国際大出身で今春発足の関西独立リーグに加盟する紀州レンジャーズ呉承達捕手(22)が選ばれた。