エンゼルス松井秀喜外野手(36)が20日、「ハイブリッド打法」で自己最多の31本塁打超えを目指す意向を明かした。この日、神奈川・平塚市内の大手建設機械メーカー、コマツの湘南工場を訪問。同社が用意したエ軍カラーの赤ジャンパー姿で、興味深そうにハイブリッド型ショベルカーを操縦した。「童心にかえるというか。操縦するのは楽しいですね」と笑顔で話した。

 定価2700万円のハイブリッド型のショベルカーは、電気エネルギーをエンジン加速時の補助として活用。最大41%の燃費低減を実現したという。これには松井も感心しきりで「僕も若い時はパワーでガンガンいけたんでしょうけど。それこそハイブリッドじゃないですけど、体のいろんな部分(の力)を混合させて省エネで打球を飛ばしたいです」。自らのバッティングと重ね合わせ、今季の活躍を誓った。

 

 そんな松井に対し、コマツ坂根正弘代表取締役会長が「今年、我々はハイブリッド車を3000台売ろうと思ってます。松井選手にも30本塁打を狙ってもらって競争したい」と挑戦状。松井も「30本?

 もちろんそれくらいいけばいいと思います」と応じた。

 松井の大リーグ年間最多本塁打は04年の31本。現在の状態には「まずひざの状態を確かめながら。まだ強いダッシュはやっていません」と話すが、体調さえ良ければ31本超えは到達可能だ。「ひざの状態?

 去年よりは良い。去年は(自主トレ時点で)できても軽いジョギングぐらいでしたから。僕自身はワールドチャンピオンを2連覇できるように頑張りたい」と抱負を口にした。【千葉修宏】