ドラフト指名を拒否し海外でプレーした選手に復帰制限を設ける、いわゆる「田沢ルール」が見直される可能性が出てきた。プロ野球の代表者会議が27日、都内で開かれ、日本ハムが1位指名した花巻東の大谷翔平投手が大リーグ挑戦を表明していることが話題になった。ドラフトを拒否した高校生は帰国後3年間は12球団と契約できないとする現行の申し合わせについて、今後の実行委員会などで見直しも含めて協議していくことを確認した。

 具体的な方向性は決まらなかったものの、今回のケースを機に今後のあり方を議論すべきとの考えは12球団で一致している。出席者によれば「将来的に大谷が日本でのプレーを希望した場合はドラフトで交渉権を獲得した日本ハムに優先権を与えてはどうか」というアイデアも出たという。広島鈴木球団本部長は「(現行ルールを)すぐにやめようではなく、別にいいものがあれば議論しようということ。選手のためにも、球団のためにもなる、いいルールを考えていけばいい」と話した。