【インディアンウェルズ(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)=四竃衛、佐藤直子通信員】ブルワーズが、レッドソックスとの契約が切れ、FAとなった松坂大輔投手(32)の獲得に動くことが、分かった。

 今季地区3位に終わったブ軍にとって、最大の補強ポイントは投手陣。特に、先発陣は16勝を挙げたガヤード、9勝のフィアス以外は安定感がなく、底上げと再整備は最優先事項でもある。今季は1勝に終わったものの、術後2年目に大幅に良化するのは球界でも常識。メルビンGMは「松坂がFAとなり、今も代理人がボラスなのは分かっているよ」と、直接的な表現でのラブコールは避けたものの、ニヤリと笑って本音をのみ込んだ。

 一部には、昨季途中まで在籍したグリンキー復帰のうわさもあったが、同GMは「トップクラスのFA選手の獲得に深く参入することはしない」と否定。その点、松坂の場合、年俸200万ドル(約1億6000万円)前後になると見込まれており、過去6年間の実績からも格安といえる。現時点では、高額選手の動きが定まっていないものの、市場が動き始めれば、今月中にもブ軍をはじめ各球団との本格交渉へ発展する可能性もありそうだ。