日米20年の現役生活にピリオドを打った松井秀喜外野手(38=前レイズ)の功績を巡って殿堂論争が勃発した。米NBCスポーツ電子版は28日、「マツイに関しては論争になるのでは」と殿堂入りの可能性も0ではないとした。松井は今季でメジャー在籍10年の殿堂資格をクリア。17年オフには有資格者として投票リスト入りが濃厚だが、通算175本塁打のメジャー実績だけなら物足りない。ただ同電子版は「日米合わせたら殿堂級」と計507本塁打、1649打点をマークし、1250試合連続出場の功績にも敬意を表した。

 事実、米国では過去にも黒人リーグの名選手が多く殿堂入りしており、必ずしもメジャー実績がすべてではない。同電子版は09年ワールドシリーズMVPなどの活躍も含め、「マツイとイチローには成功物語がある」と日本人メジャーでは別格に位置付ける。「殿堂の前にNational(国の)の形容詞が付く以上は、公式的に国外成績を実績にカウントするのは難しいだろう」と殿堂へのハードルは高いとしたが、今後は日米通算の解釈について、検討の余地があるとした。