日米通算2000安打まであと3安打に迫ったヤンキースのアルフォンソ・ソリアーノ外野手(37)が1日、日本プロ野球名球会(王貞治理事長)入りを巡る問題に言及した。日本の広島からプロ生活をスタートさせたソリアーノは、現在メジャー通算1995安打。これに加え97年に広島で2安打を放っており、あと3本で日米通算2000安打になる。名球会の規約では会員資格を得られる。

 ソリアーノは記録が近づいていることに「もちろん意識している」と言うものの、日米通算の記録については「それは意識していなかった。1軍でほんのわずかしかプレーしていないし、日本では自分は何も実績を作っていない。(名球会入りは)ちょっと自分には考えられない」と話した。

 トップ選手の大リーグ挑戦が増えたことに伴い、名球会は03年の総会で規約を改定した。日本でプロ生活をスタートさせた野手は、日米通算2000安打以上で会員資格を得られるようになり、これまで松井秀喜氏らが名球会入りを果たしている。だが、キャリアのほとんどを米国で積み上げたソリアーノについては、賛否両論あるようだ。

 名球会の事務担当者は「例えば、3年以上とか5年以上とか日本の球団に在籍した期間を定めるなど、新たにルールを設ける方法はあるでしょうが、明確には決まっていないのが現状です。すでに理事の間ではいろんな意見が出ていますが、最終的には12月にハワイで行われる総会で決めることになるでしょう」と話した。