<レッドソックス8-4ヤンキース>◇13日(日本時間14日)◇フェンウエイパーク

 ヤンキースのイチロー外野手(39)が日米通算3000試合出場を達成した。「7番右翼」で3戦ぶりに先発出場。日本人では野村克也氏以来2人目で、メジャーでもピート・ローズ氏(レッズ)の3562試合をトップに8人しか達成していない。だが4打数無安打で敗戦する悔しい大台到達となった。

 今季は先発を外れることも多く、苦しんで達成した記録だ。球場に来てまずスタメン表を確認する日々。自分の名前がないと悔しさをかみしめた。4000安打達成の際には「家で出来ることをやってここ(球場)に来るんですけども、なかなか安定した気持ちの中で来ることはできない」と話していた。ここ2試合は先発を外れ、前日12日は8回からの守備固めだけの出場だった。

 この日は先発ラッキーの好投の前に屈した。最後は田沢にも打ち取られ無安打。チームも痛い敗戦でワイルドカード争いは2位レイズと2ゲーム差の4位に後退した。ジラルディ監督は「負けたといっても1試合だ。次の試合に集中する」と話したが、クラブハウスは沈んだムード。寂しい大記録達成となった。(ボストン=水次祥子)

 ◆メジャーの3000試合出場

 過去8人のみで、01年のリプケン(オリオールズ)を最後に到達者はいない。野球賭博で永久追放を受けた歴代1位のローズ(レッズ)を除いて、全員が引退後に殿堂入り。現役ではジーター(ヤンキース)の2602試合がトップ。2049試合のイチローは歴代206位、現役(対象は今季メジャーでプレー)では11位にランクされる。