広島の新井貴浩内野手(38)が2月28日、沖縄キャンプの実戦形式で黒田博樹投手(40)から左翼に豪快な1発を見舞った。前日27日に「バットを折る」と宣言されていたが、見事に返り討ち。次打席は3球三振に斬られたものの、メジャー帰りの先輩からアーチをかけ「自慢になります」と素直に喜んだ。

 シート打撃に登板した黒田は打者4人に対し、のべ12打席46球を投げて、安打性2本(1四球)に抑えた。新井のバットを折ることはできなかったが、カットボールやツーシームなど両サイドに投げ分ける巧みな投球術で、梵と天谷からは計3本のバットをへし折った。新井に本塁打を浴びたことについては「打った後のジェスチャーが長すぎて、米国だったら(次の打席で)当てられている」と悔しがった。「実戦に近づき、いい球も増えてきた。開幕に向けて自分なりに合わせていける。徐々に上げていければと思う」と、着々と状態を上げている。