今秋のドラフト上位候補、仙台大の右腕エース熊原健人(4年=柴田)が、チーム開幕戦を完封勝利で飾った。

 プロ8球団のスカウトが見守る中で、2安打11奪三振。最速152キロの速球は147キロを計測した。初回に2四球を与える不安な立ち上がりに「ストライクが入るか、入らないかのレベル。そこは反省」と話したが、2回以降はクイックモーションで投球するなど、フォームを工夫。強風でグラウンドの土が何度も舞い上がる悪条件を克服した。

 「完封できたのが唯一の救い」と熊原は満足はしていないが、武器のフォークを封印して冬場に磨いたチェンジアップを新しい決め球にするなど、投球の幅をさらに広げた。