関西国際大が大産大に勝ち越し、勝ち点を2に伸ばした。2回に夏見宏季内野手(3年=日高高中津分校)の適時打で2点を先制し、5回に畑涼介捕手(同=関西)が3点目の適時打。プロ注目の与座健人投手(4年=沖縄尚学)が4安打10奪三振2失点完投で大学16勝目を挙げた。

 171球完投勝利から中2日の与座が9回138球を投げ抜き、大体大と並ぶ勝ち点2をつかんだ。100球を超えてから球威、球速が増し、8回にこの日の最速142キロをマーク。鈴木英之監督(48)は「肩甲骨の可動域が広く、筋肉が抜群に柔らかい。少し張りがあった方がいい球が行く」と身体能力に驚嘆。5球団6人のスカウトが視察し、阪神佐野アマスカウト統括も「まとまっている」と評価。与座は「将来は社会人かプロでやりたいですが、今はチームを勝たせることが先です」と9季ぶり優勝に照準を合わせる。