日本ハム大谷翔平投手(20)の投打「二刀流」が、一時凍結される可能性が出てきた。4月26日オリックス戦で右ふくらはぎをつって降板後、野手出場が可能だった28日からのソフトバンク2連戦を欠場。30日、新千歳空港で取材に応じた栗山監督は「様子を見てね。今日(4月30日)まで、ゆっくりさせて状態を見るけど、体優先。疲れもあるはずだから」と、今後の見通しを説明。次回登板予定だった4日楽天戦(札幌ドーム)は回避が濃厚。今日1日からのロッテ3連戦(QVCマリン)も野手出場は見合わせることになりそうだ。

 長いシーズンを見据えて、早急に手を打つ。投球中に右ふくらはぎをつったのは今季2度目。開幕戦の3月27日楽天戦に続く異変だった。栗山監督は「毎回、つっていたら何か起こるだろ。考えなきゃいけない」と、まずは改善策の実施や原因究明を図る考えだ。日々の体調の変化を慎重に見極めながら、次回先発日、野手出場日を決めていく。

 大谷はこの日、チームとともに新千歳空港から空路で千葉に入った。「(試合に)出たい気持ちもありますけど、僕が判断するところではないので」と、出場意欲をグッと我慢。冷静に現状と向き合い、自分でできるケアや準備で万全を期すつもりだ。ここまで投手で5勝、打者としても2本塁打と開幕から突っ走ってきた。取り返しが付かなくなる前に、二刀流を小休止させて不安をつぶす。【木下大輔】