今秋ドラフト1位候補の仙台大(仙台6大学)熊原健人投手(4年=柴田)は、13奪三振で完投も初戦敗退した。

 みちのくの152キロ右腕が初戦で姿を消した。仙台大・熊原の投球を見ようと、ネット裏には国内12球団の編成関係者がずらりと並んだ。注目の中、初回にこの日最速の150キロをマークしたが、2安打を許し1失点。3回にボーク、6回にも自らの失策が絡んでリードを広げられた。

 熊原の投球を確認した巨人山下スカウト部長は「1位候補であることは間違いない」と述べ、高い評価を確固たるものとした。5日のスカウト会議で、富士大・多和田らと並びAランクの評価。多和田が登板を回避したこともあり、即戦力の投手として、現状で最も1位指名に近い位置付けである可能性が高い。球団のスピードガンでは149キロを計測。「指にかかって、決まった時のボールは素晴らしい。インコースも思い切り突ける」と本格派の資質を認めた。

 阪神中村GM 中継ぎで1、2回を任せられそう。(今年の中では)トップクラスではないか。

 ヤクルト小川SD パワー系の投手。ストレートのスピードは魅力が大きい。

 中日中田スカウト部長 打たれたのは甘いコースに入ったもので、1つ1つの球はやはり素晴らしい。

 広島苑田スカウト統括部長 タイプ的には抑えかな。うちにはあまりいないタイプ。落ちるボールを見てみたかった。

 楽天上岡スカウトグループマネジャー 十分プロで通用するボール。間違いなく今年の(1位)12人に入ってくる逸材です。