オリックス中島裕之内野手(32)が「夏男」ぶりを発揮して勢いをもたらす。セ・パ交流戦が終了し、今日19日の西武戦からリーグ戦再開。18日は神戸市内で全体練習が行われた。3位との対戦を制し、巻き返しへ足がかりとしたい。打撃好調の中島は「ゲーム差が開いている。上位にいこうと思うなら、どんどん勝っていかないといけない」と意気込んだ。

 西武時代は夏場に上昇カーブを描いた。渡米前年の12年は6月に打率4割5厘、7月は3割6分3厘、8月は3割2分1厘。「暑くなると汗も出るし、体が動いてくるから。逆に投手は疲れてくるケースが多い。打っておかないと」。今月9日に腰痛から復帰後は全6試合で安打をマーク。その間の打率4割5分5厘、2本塁打と本領を発揮してきた。初戦の西武先発の岸とは初対決となる。

 福良監督代行も「大事な3連戦」と位置づけた。中島と、3試合連続安打中の小谷野も含め「あの2人が帰ってきたのが大きい」と期待を寄せた。4連勝中だが借金は15ある。球宴までは19試合。前半戦で1桁に減らす目標を「そうなればいい」と定めた。抑えの佐藤達の離脱は痛いが、中島を軸にした打線が援護を図る。【大池和幸】