阪神2年目の岩崎優投手(24)が、プロ初完投を2軍3勝目(3敗)で飾った。

 失点は5回に山本に許した犠飛の1点だけで、7安打、8三振、無四球。プロ最長は今年4月9日の1軍DeNA戦(甲子園)の7回1/3だったが、最速143キロの真っすぐとスライダーを主体に125球を投げ切った。

 「今日はたくさんイニングを投げたかったのでよかったです。しっかり内角を突けましたし。でも完投は大学(国士舘)でも3、4回。何か似合わないというか…」。本人は謙遜しながら照れ笑い。だが昨季1軍で8勝(1敗)した1学年上の同じ左腕、松葉との完投合戦を制したことは自信になる。

 「でも松葉さんは最後まで球威が落ちなかった。僕ももっとスタミナをつけないと」。ルーキーの昨季はいきなり5勝を挙げたが、今季は1軍0勝3敗など、2軍でも思うような投球ができていなかった。「でも今日1日で終わったら意味がない。もっと真っすぐと変化球の精度を上げていきたい」。後半ローテ入りを目指し、表情を引き締めていた。