阪神マウロ・ゴメス内野手(30)の勢いが止まらない。7回に左前打を放ち2打数1安打。連続試合安打は自己記録をさらに更新する13まで伸びた。

 7回無死一塁。4番手香月から放った打球は、三塁手村田を襲い左前へ抜けた。直前の自打球の痛みも吹き飛ばす痛烈な一打。「ボールが良く見えているし、勝てたので良かったです」。言葉に充実ぶりがうかがえた。

 G砲は猛虎の4番として試合を決めるだけでなく、チャンスも演出してきた。安打を重ねている13試合で注目すべきは出塁率だ。57打席で17安打12四球。出塁率は5割9厘にもなる。この日もきっちり2四球。打ち気にはやる気持ちを抑え、頭は冷静に-。初回には低めの直球をしっかり選球し好機を拡大。新井の3点二塁打へとつなげた。

 チームは天敵ポレダを攻略し、宿敵巨人に勝ち越した。「チームとして(ポレダ)を打てて良かったよ。ボクは打ってないけどね(笑い)」。バットも舌も絶好調。後半戦もフルスロットルで駆け抜ける。