ソフトバンクのジェイソン・スタンリッジ投手(36)が安定感を取り戻した。3者凡退が2度だけで、走者を背負う場面が目立った。これまでなら連打を浴びていたが、この日は違った。「中10日空いたので、いつも以上に力を抜いて、リラックスしていこうと心がけた。低めに集めることもできたね」。脱力投法でピンチを切り抜け、7回をソロ本塁打による1失点。ロッテ戦は今季4戦4勝で、チームトップの8勝目を手にした。

 バンデンハークとの併用により、登板間隔が一定しない日々が続く。「先発としては中6日で投げるのが一番だが、チーム事情がある。言われた日に合わせるのが自分の仕事だ」。投げたい欲求を抑えながら、精神面をコントロールしている。日本で迎える8年目のシーズン。日本人のケインちゃん(2)を養女に迎え、第3子も8月に誕生する。球宴休みでは長崎のハウステンボスで家族と過ごした。公私ともに大黒柱の右腕が、首位のチームを引っ張る。