阪神藤浪晋太郎投手(21)が「首位固めウイーク」の先陣を切る。今日14日ヤクルト戦(神宮)の先発に備え、13日は京セラドーム大阪でキャッチボールやショートダッシュを繰り返した。「こういう大事な時期に勝てるかどうか。負けないという投球をしたい。ゼロに近い、味方が取ってくれた以上の点を取られないようにしたいです」と表情を引き締めた。

 本塁打王を独走する山田や首位打者の川端、打点王の畠山が並ぶ重量打線が相手。「破壊力がある打線。打たれることはあると思うので、余計な四球、本塁打はなくしたい」と警戒を高めた。ヤクルト戦での防御率は4・34ながら、3戦2勝0敗。敵地神宮では5月14日に今季初の完投勝利を収めている。8日DeNA戦で9勝目を挙げて2連勝中。ハーラートップの10勝目、3年連続2桁勝利がかかるマウンドにもなる。

 そのまま問題がなければ中5日で20日巨人戦(東京ドーム)の先発が有力だ。この日2・5ゲーム差に突き放したが、上位に位置するヤクルト、巨人とのビジターでの対戦。21歳右腕の快投で、Vロードを突き進む。【宮崎えり子】