楽天斎藤隆投手(45)が17日、仙台市内で引退会見を行った。「今シーズンをもちましてユニホームを脱ぐ決断をしたことを報告します。引退を決意しました。今は晴れやかな思いでいます」とあいさつ。

 理由を問われ「1つということではない。いくつか要因がある。チームがこう言う状況で1軍の力になれない現状、いたらないと判断されているパフォーマンス。いろんな意味で引き際は今ではないかと思った。(引退を決意したのは)この打席、このマウンド、誰の打席というのはパッと思い浮かぶのはない。じわじわと来ていたというのだけは間違いないと思います」と話した。

 引退を決意したのは「つい2週間前。チームや自分の状況を考えて、やめる理由が見つかった。シンプルに答えが見つかった気がします」と振り返った。

 今後については「ゆっくりする時間をちょっといただいて、9月くらいから練習のお手伝いや自分の軽い調整をしていきたい」と話した。引退試合は「球団の方から是非とお話しをいただいているので、これからお話しして、お任せしたい」とした。

 ここまでで日米通算112勝139セーブを挙げた。プロ24年目のシーズンでユニホームを脱ぐ。

 斎藤は東北福祉大から91年にドラフト1位で大洋(現DeNA)に入団。先発、中継ぎで活躍し、06年にメジャー挑戦。ドジャースでクローザーを務め、1年目には24セーブ、2年目には39セーブを挙げる活躍を見せた。その後、レッドソックス、ブレーブス、ブルワーズ、ダイヤモンドバックスと渡り歩き、13年に地元宮城・仙台の楽天で国内復帰。同年は30試合に登板し、チーム初の日本一に貢献した。