楽天の来季コーチングスタッフが固まりつつあることが26日、分かった。1軍投手コーチに野球評論家の与田剛氏(49)を招き、1軍ヘッドコーチに仁村徹2軍チーフコーチ(53)を内部昇格させることが濃厚となった。監督就任が決定的な梨田昌孝氏(62=日刊スポーツ評論家)に加え、来季の巻き返しに向けての準備が進んでいる。

 若い血と経験のあるベテランがチーム再建への起爆剤となる。与田氏は09年WBC日本代表の投手コーチを経験。また解説者として鋭い分析と分かりやすい語り口に定評がある。則本、松井裕ら若い投手陣にとって経験と分かりやすさが備わった指導は、若手の育成に大きなメリットとなる。仁村2軍チーフコーチは10年に楽天の2軍監督に就任し、13年には1軍チーフコーチとして日本一に貢献。6年間1軍、2軍の選手を見続けており、新監督のサポートをするにはうってつけの存在だ。

 来季の体制作りは最終段階に入っており、現場の編成全権を任された星野仙一副会長(68)を筆頭に進めている。星野副会長は今日27日に神宮で行われる6大学野球の早大-明大を観戦予定。来月22日に行われるドラフト会議へ向けての視察が目的だが、来季人事に向けての発言も注目される。