阪神のドラフト最上位指名候補に、明大・高山俊外野手(4年)が浮上していることが2日、分かった。1位指名候補最有力の県岐阜商・高橋純平投手(3年)らとともに即戦力外野手として有力視されているようだ。

 東京6大学野球のヒットメーカーが急浮上してきた。9月23日に行われた秋季リーグ・早大2回戦で通算127安打を放ち、明大の高田繁(現DeNAGM)のリーグ最多安打記録に48年ぶりに並んだ。日大三時代には3度の甲子園出場経験を誇る。神宮だけではなく、阪神の本拠地・甲子園でもなじみある選手でもある。

 阪神はこの日、球団事務所でスカウト会議を開いた。リストアップしている約80人から、上位指名候補15人に絞り込みを行った。会議には南信男球団社長も参加。佐野仙好アマスカウト統括は「(1位指名の絞り込みは)次の段階です。あくまでスカウトの中での15人です。投手の方が多い」と説明した。

 9月23日に脳出血のため66歳で急逝した中村勝広GMを欠いて、10月22日のドラフト会議に向かう。佐野アマスカウト統括は「GMが今まで考えていたこともありますし、いつも話していました。GMの意向というのは考えていこうと思います」と話した。今回、絞り込んだ15人の中に仙台育英・平沢大河内野手(3年)らの名前も挙がっている。

 ◆高山俊(たかやま・しゅん)1993年(平5)4月13日、千葉・船橋市生まれ。小学1年で野球を始め、船橋中央シニアでは遊撃手兼投手。日大三では3年夏の甲子園で日本一、高校通算32本塁打。3度出場した甲子園成績は58打数24安打2本塁打、打率4割1分4厘。明大1年から大学日本代表に選出。リーグ通算8本塁打。181センチ、84キロ。右投げ左打ち。