阪神が今月22日のドラフト会議に向け、九州国際大付・山本武白志(むさし)内野手(3年)をリストアップしていることが9日、分かった。兵庫・西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開催し、1位候補12人を含む70人をリストアップ。巨人の4番として活躍した元ロッテ監督功児氏(63)を父に持つ山本が、70人の最終候補に名を連ねた。

 山本は今夏、甲子園に出場すると2回戦の大阪偕星学園戦で2打席連発をマーク。3回戦の栃木・作新学院戦でも2戦連発の3号で、チームの8強入りに大きく貢献した。「話題の2世」として全国のファンから注目を浴び、今月1日にプロ志望届を提出。阪神にとって近年の課題といえる右の長距離砲として、期待をかけられる存在だ。

 この日の会議にはスカウトの他に南球団社長、四藤専務取締役、高野球団本部長も参加。4~5人程度の指名になる予定で、佐野統括スカウトは「順位付けはしていません。その日の朝に決まるんじゃないですか」と説明した。1位候補には県岐阜商・高橋純平、東海大相模・小笠原慎之介の両投手(ともに3年)に加え、明大・高山俊外野手(4年)も入ったとみられる。運命の日までは2週間を切った。

 ◆山本武白志(やまもと・むさし)1998年(平10)2月17日、横浜市生まれ。小3から野球を始める。中学は都筑中央ボーイズでプレー。九州国際大付では1年秋から三塁手でレギュラー。昨秋から4番。高校通算24本塁打。今夏の甲子園では15打数5安打3本塁打5打点、打率3割3分3厘。右投げ右打ち。188センチ、89キロ。