阪神の来季組閣作業で20日、現役時代に主軸コンビを組んだOB今岡誠氏(41=日刊スポーツ評論家)の招へいに動くことが分かった。

 同氏は03年に首位打者、05年には打点王を獲得。球団サイドは打撃部門での入閣を打診し、金本体制を支えるスタッフとして白羽の矢を立てた。

 金本監督は指導者の選任に関して「選手を育てる情熱のあるコーチ。何が何でもこの選手を一人前にするというコーチ」と理想を掲げていた。今岡氏はその条件に当てはまる。新生のチームにとって得点力アップは最大テーマ。今季はリーグ最低の465得点で、優勝したヤクルトとは109得点の差をつけられた。同氏は現役時代、05年に金本監督と同じVメンバーとして活躍。優勝の味を知る今岡氏はチーム強化にうってつけの存在となる。

 ◆今岡誠(いまおか・まこと)1974年(昭49)9月11日、兵庫県生まれ。PL学園―東洋大を経て、96年ドラフト1位で阪神入団。03年首位打者、05年にはプロ野球歴代3位の147打点で打点王となり、両年の優勝に貢献。10年ロッテに移籍し12年引退。