火の玉ストレートで関西に殴り込みだ! 阪神からドラフト4位指名を受けた横浜創学館・望月惇志投手(3年)が横浜市内の学校内で会見を行った。憧れの投手は藤川球児(元四国ILplus高知)と語る18歳が縦ジマのユニホームに袖を通す喜びを語った。

 「素直にうれしい気持ちです。この高校2年半、藤川球児選手のようなストレートの軌道を目標にしてやっていましたし、藤川さんがいた球団に入れることはうれしいです」

 188センチ、84キロ。恵まれた体格から投じられる直球を武器にする本格派の右腕だ。直球の球速は高2秋の時点で138キロほど。だが、冬場に磨き、最速148キロと大台に迫るまでなった。目指す投手は、阪神でリリーフとして活躍した藤川球児。直球を武器に打者を手玉に取った名投手の動画を高校生活で毎日のように見てきたという。

 「藤川さんのように腕を縦に上から振り下ろすように意識してきた」

 また野球だけではない。勉強の成績もクラスで常に1位を争い、5段階評価の通知表では12科目中10科目で「5」を記録。好きな科目は数学と語る“秀才”だ。望月を指導してきた森田誠一監督(51)も「なんでも頑張る子で手抜きをしない。勉強も野球も頑張る子」とその姿勢を褒める。

 文武両道の「ハマの球児」が、憧れの投手が輝いた聖地甲子園で新たな伝説をつくってみせる。【梶本長之】

 ◆望月惇志(もちづき・あつし)1997年(平9)8月2日、横浜市生まれ。5歳で野球を始め芹が谷小では東芹が谷ジュニアフェニックス、芹が谷中では横浜南ボーイズに所属。横浜創学館では2年春からベンチ入りし同年秋から背番号1。特技は水泳。趣味は音楽鑑賞。貝類が苦手。家族は両親と兄2人。188センチ、84キロ。右投げ右打ち。