メジャー挑戦は“夢ジャー”で封印だ。楽天梨田昌孝監督(62)が23日、ドラフト会議で1位指名した関東第一・オコエ瑠偉外野手(18)へ都内の同校で指名あいさつを行った。

 即戦力の逸材へ、待ったをかけた。前日の会見でオコエがFA取得前のメジャー挑戦が目標と明言した。その発言へ得意のダジャレがさく裂した。「最初は“夢ジャー”でいってほしい。FA(取得)前は“ダメじゃー”。権利を取ったら行かないでって止めるしかないね」とまずは日本で活躍してほしいと願いを込めた。

 育てれば日本を代表する選手になると確信した。対面後、体をチェックした。「いろんなところを触らせてもらったが、イメージより一回り大きい。すごい選手になる。プロで鍛えればどんどん大きくなる。(秋の)倉敷キャンプに連れて行きたいくらい」としなやかな筋肉に感激。走力、肩の強さ、守備力は1軍レベル以上と評価した。コーチ陣と話し合ってと前置きしたが、来春キャンプは1軍での参加が濃厚となった。

 指揮官の賛辞を受けて、オコエも応えた。「メジャーはできればの話。技術もまだ足りないし、体力面も違う。今後成長していかなければ。1年目からチームの一員として戦えるように」と夢は一時封印する。

 背番号について梨田監督は「軽い方がいい」と1ケタ台の着用を勧めた。空き番号の0、3、9が候補となる。海の向こうへは、ゆっくり渡ればいい。夢をモチベーションに、まずは東北の地で大きく育ってほしい。準備を整えて、正式契約の日を待つ。【島根純】