巨人井端弘和内野手(40)が24日、現役引退を表明した。東京・大手町の球団事務所で会見を行った。「今まで携わった方々、監督、コーチ、裏方さん、ファンの皆様には多大なる声援をいただきとても感謝しています」と頭を下げた。引退を決意した理由に、23日に現役を引退して監督就任要請を受諾した、同学年の高橋由伸新監督(40)の存在を挙げた。「ヨシノブが辞めた時は一緒に辞めようと、巨人に来た時から思っていた。昨日彼が現役を引退して、電話を頂いて、それからもうやめようと決めました。よくやったと自分でも思うし、まさか40までプレーできるとは思っていなかった。夢のような18年間だったかなと思う」と語った。

 井端は97年ドラフト5位で亜大から中日に入団。堅実な守備で3年目途中から内野のレギュラーをつかみ、04~09、12年とゴールデングラブ賞を7度受賞。中日荒木との二遊間は「アライバ」コンビと呼ばれた。13年にはWBCにも出場。その年のオフ巨人に移籍し、内野の全ポジションをこなせる守備と勝負強い打撃でチームを支えていた。

 今季は98試合に出場して2割3分4厘、1本塁打。プロ通算では1896試合出場、2割8分1厘、56本塁打、510打点。安打数は1912本で、通算2000安打まで88本だった。