ソフトバンク内川聖一外野手(33)が24日、日本シリーズ出場が絶望的となった。左第7、第8肋骨(ろっこつ)を骨折していたことが判明。14日のCSファイナルステージ第1戦で邪飛を追ってフェンスに激突した際に負傷した。日本シリーズが開幕したこの日、福岡市内の病院で再検査。首脳陣らと話し合い、第1戦の欠場が決まった。全治3週間で今日25日から数日間は自宅療養。第2戦以降もチームに同行せず治療に専念する。

 負傷後もCSファイナルステージ全戦にフル出場。3試合連続で決勝打を放ち、日本シリーズ進出に貢献した。その数日後に検査を受け、骨折が判明。前日23日までは練習も通常通りこなしたが、夜、自宅で寝返りをうった際に痛みが出たという。「朝起きても痛みが続いていた。バットもそうだし、振動が(骨に)響く中、走れないので出られない」と悔しそうに、胸の内を明かした。

 工藤監督は「死球やフェンスにぶつかったり走塁の接触もある。大ごとになりかねない。(不在は)すごくマイナスだが、彼の今後の野球人生を考えれば、考えてあげないと。いないものと思って考えるしかない。一生懸命やった中で、一番悔しいのはキャプテンだから」と腹をくくった。内川は日本シリーズ後のプレミア12に出場する侍ジャパンも辞退が濃厚となった。