阪神新井良太内野手(32)は打撃フォーム改造から逆襲を期している。以前は構えた際、グリップの位置が顔より投手側にあったが、秋季キャンプ第1クール終盤は顔より捕手側の位置まで20センチ以上もずらし、上げた左足を踏み出す幅を狭めた。「トップの位置までの距離を短くすることで、無駄を少なくする」という狙い。金本監督、片岡打撃コーチとも話し合い、フォーム修正に踏み切った。

 今季は三塁レギュラーの座を狙いながら、93試合出場で打率1割9分3厘、4本塁打に終わった。33歳シーズンとなる来季は、今後の野球人生をみすえた上でも勝負の1年となる。前日5日のフリー打撃では73スイングして、3連発を含む12本の柵越えを放った。新フォームの手ごたえは上々。再び三塁レギュラーを奪い取るため、実りの秋にする。