楽天梨田昌孝監督(62)が13日、ロッテからFA宣言した今江敏晃内野手(32)に熱烈ラブコールを送った。秋季キャンプ中の岡山・倉敷から千葉へ向けて、最大限の誠意を伝えた。

 梨田監督 FAで獲得しようという選手に、ポジションを競わせるというのは姿勢として違う。Aランクだし、金銭面でもリスクがある。空けて待つ、というのが普通だと思います。

 補強ポイントである強打堅守の三塁手を、信じて待つ。「今年は骨折もあって1本塁打だったが、本来はもっと打てる打者。05年日本シリーズでの、何かが乗り移ったような打撃は今でも強く記憶に残っている。守れるし、長打もある」と期待を高めた。今季の三塁はウィーラーが47試合、銀次が39試合と最後まで固定できなかった泣きどころの1つ。「ゴリちゃん。ウチに来たらゴリエにするんだけどね」と冗談を交えつつ、真剣に必要性を訴えた。

 球団は複数年契約に加え、1桁に近い背番号を用意する見込みで、初交渉は週明けの17か18日を軸に最終調整中。交渉では星野副会長自らがテーブルに着き、熱意を伝える。交渉解禁日から一夜が明け、同副会長も初めて獲得の意向を明言。「いくよ。いきますよ。勝算なんか知らないが、ポジションが空いているし、他の選手の刺激にもなる。勝負したろうやないか」と高らかに宣言。持てる限りの熱意と誠意で、意中の人を仙台へと迎え入れる。