「世界一ローテ」が固まった!! 侍ジャパンの決勝トーナメントは球界屈指の前田、大谷、菅野の先発3本柱で挑む。敗戦=即敗退のノックアウト方式の戦いが、今日16日の準々決勝プエルトリコ戦から始まる。初陣はエース前田健太投手(27)が先発。前回登板のメキシコ戦から中4日での先発も「シーズン中でもやっているし、問題ない」と万全を強調。リーグ戦とは違う一戦に向け「今までとは雰囲気がガラリと変わる。プレッシャーもありますが、心強い味方がいる」と一丸での勝ち抜きを誓った。

 エースの後を受け、帰国後初戦の準決勝は大谷翔平投手(21)がマウンドに上がる。今大会初戦の韓国戦で6回2安打無失点、10奪三振の快投で“開幕投手”を全うした。球界最速右腕が160キロ超の力勝負で世界一に王手をかける。台湾入り後は登板はないが、前日14日にブルペン入りし、約30球を投げ込み感触を確かめた。日本のファンが待ち受ける東京ドームでの登板に向け、中10日と十分な調整期間の中で力を蓄えてきた。

 最後は東京ドームを本拠地に戦う菅野智之投手(26)が締める。慣れ親しんだ“庭”での投球は地の利も生かせる。先発した14日の米国戦は4回5安打2失点。本人にとっては悔しい内容も、小久保監督は「17年WBC主力で投げてもらわないといけない投手」と、このまま終わらせるつもりはない。最後の大一番を託すことを示唆。世界の頂へ-。球界が誇る3本柱で一気に駆け上がる。