再び小笠原を倒す! 阪神ドラフト4位の横浜創学館・望月惇志投手(18)が16日、横浜市内のホテルで入団交渉を行い、契約金4000万、年俸500万(金額は推定)で仮契約を結んだ。まだあどけなさが残る右腕は、同じくプロに進む高校NO・1左腕に強い対抗心を燃やした。

 「小笠原は高校に入ったときから注目されてましたけど、自分は高校に入った時は130キロ出るか出ないかで、そこまでの投手じゃなかった」

 敵意をむき出しにした相手は、中日にドラフト1位指名された東海大相模・小笠原慎之介投手(18)だ。横浜南ボーイズに所属していた中2の秋の神奈川県予選決勝。「一応チームは勝ちました。けれど、仲間が打ってくれて勝ったので」と謙遜したが、当時湘南ボーイズに所属していた小笠原と投げ合い、勝った。だが、高校で小笠原は今夏に東海大相模のエースとして全国制覇。自身は県8強止まり。実績で差をつけられてしまったが、プロで再び土をつけるつもりだ。

 「プロに入ったらいずれは戦って勝たないといけないと思うんで。やってやりたいです」

 闘争心を胸に、新たなステージで望月の勝負が始まる。【梶本長之】

<望月惇志(もちづき・あつし)アラカルト>

 ◆生まれ 1997年(平9)8月2日、横浜市生まれ。

 ◆球歴 5歳で野球を始め、芹が谷小では東芹が谷ジュニアフェニックス、芹が谷中では横浜南ボーイズに所属。横浜創学館では2年春からベンチ入り。今夏は8強。

 ◆憧れの投手 藤川球児。高校ではボールの回転について研究。400字詰めのリポート用紙2枚に藤川球児についてまとめたことも。

 ◆特技 水泳。小学校6年間やり続けた。小6時に水泳を続けるか悩んだが、野球を選んだ。

 ◆サイズ、投打 188センチ、84キロ。身長はまだ伸びているという。右投げ右打ち。