プロ野球経験者が学生野球の指導者になるためのプロ側の研修会が28日、大阪府吹田市で行われ、元DeNA中村紀洋内野手(42)ら117人が受講した。中村は14年オフにDeNAを自由契約になり、現在は野球教室で小、中学生を指導中。受講理由について「彼らが高校に行ってからが気になるし、恩師にも早く指導に来てくれよと言われているので何とか取得したい」と明かした。

 教え子の6人は「いずれプロに行ってくれたらと楽しみにしているんです」と期待する有望株。彼らの高校進学後の指導が受講目的だが、高校野球の監督就任の可能性は「万が一、そういうお話があれば」と興味を隠さなかった。現役続行については「どうなんでしょう。考え方次第」と語るにとどめるほど、指導者への意欲に燃えている。学生野球側の研修会受講と適性審査に受かれば資格を回復し、晴れて指導者になれる。【堀まどか】