阪神は2年契約を終えて全力で慰留している呉昇桓投手(33)に対して四藤慶一郎球団社長(55)が3日、早期決着を望んだ。年内での結論かと問われ「そこまで待てない。なるべく早く答えはほしい」と話した。

 呉昇桓は来季も契約する権利を持つ保留選手名簿を外れ、2日に自由契約選手として公示されたが、阪神は呉昇桓側と残留交渉を続けている。あくまで呉昇桓の熟考を尊重する形で、最終回答する明確な期限を設けていないとみられる。

 だが、退団した場合は藤川の抑えへの配置転換や、新外国人の補強策など対応に迫られるため、ある程度の時間的な猶予は必要になる。韓国メディアは、呉昇桓が現地時間7日から米国テネシー州で行われるウインターミーティングに備えて渡米し、メジャー挑戦を模索すると報じている。来季の去就は不透明で、長期化する可能性も出ている。