今季プロ野球ヤクルトのセ・リーグ優勝に貢献したトニー・バーネット投手(32)のポスティングシステムでの米大リーグ移籍が実現しなかったことが7日、分かった。

 同日午前7時(米東部時間6日午後5時)が交渉期限だった。ヤクルトに譲渡金50万ドル(約6000万円)が入る設定で制度を利用したが、大リーグ球団との契約には至らなかった。米球界経験者が復帰のためにポスティング制度を利用するのは初めてだった。

 ヤクルトは継続して残留を要請する方針だが、今後米球団から獲得オファーが届いた場合などについて、バーネット側と協議する構えでいる。

 米アラスカ州出身のバーネットはマイナーから2010年にヤクルト入り。今季は41セーブを挙げて2度目のセーブ王に輝いた。日本での通算成績は260試合で11勝19敗97セーブ、防御率3・58。