ソフトバンクが海外FA権を行使した松田宣浩内野手(32)に再度、残留交渉を持つ。球団首脳が12日、考えを明かした。米国ではウインターミーティングが終了。獲得に積極的なパドレスが複数年を提示するなどメジャー5~6球団が興味を持つ中、松田がハワイ優勝旅行から帰国する14日以降にも直接交渉を行う。

 球団首脳は「(優勝旅行から)戻ってきたら、もう1度、松田と残留交渉をします。こちらとしても誠意を見せないと」と話した。すでに4年16億円を基本とした大型契約を提示、期限を設定せずに残留の返答を待っているが、もう1度会うことで最大限の誠意を見せる。

 ソフトバンクは流出に備え、新外国人のリストアップ作業も進めている。だが、2年連続で選手会長として日本一に導いた明るく元気なリーダー松田は、成績だけではなく精神的支柱として重要。助っ人で簡単に穴埋めできるものではない。松田は年内にも結論を出す考え。球団の熱意が、メジャーも注目する「熱男」にどう響くのか注目される。