プロ野球経験者が学生に指導を行うために必要な学生野球資格回復制度のアマチュア側研修会が13日、都内で行われ、元巨人の吉村禎章氏(52)、同・定岡正二氏(59)、同・松本匡史氏(61)、今季まで阪神で2軍打撃チーフコーチを務めた八木裕氏(50)、中日の元球団代表で東大OBの井手峻氏(71)ら119人が2日間の日程を修了した。来年2月2日の適性審査を経て、資格回復が認められる。

 吉村氏は「プロアマの関係がいい方向に改善している。いろいろな方の努力でこの制度ができたことに感謝したいです」と話した。今後具体的な指導先などは未定だが「何か恩返しができたら」と、プロで培った技術などを還元したい考え。

 定岡氏は「こんなにたくさんの話を聞いたのは初めてです」と笑い、「充実した時間を過ごせました。高校野球もプロ野球も、これから野球を見る感覚が変わってくると思います」と話した。