来年は首位打者とシーズン200安打で年俸1億円に乗せて、故郷に念願のコンビニをつくります! 楽天銀次内野手(27)が13日、地元の岩手県普代村で開催した野球教室で、郷土愛に満ちたプランを披露した。

 銀次 来年は活躍して帰ってきて、村にコンビニをつくりたい。1軒もないんで、子供の頃、ずっと行ったことなかったんですよ。一日店長をやって、おでんとか売りたい。もちろん、昆布は普代の昆布ですからね。

 地元初のプロ野球選手として、ふるさとに活力を提供する。昆布が名産の人口約2900人の村内には、数軒の商店が存在するだけ。野田村にある最寄りのコンビニまでは車で15分かかる。東北の寒さ厳しい冬、部活帰りにおでんで温まりながら帰り道を急ぐ…。「仙台ではコンビニ、よく行きますもん。ポテトチップスとか、子供のお菓子とか買ってます」。そんな楽しみを後輩たちにも味わってほしいと願う。フランチャイズの出店なら費用は土地代と加盟金を合わせて約500万円。来季年俸8100万円(推定)から1億円に突入ならアップ分でまかなえる計算だ。

 地元3地域の小学生58人と約2時間半を過ごし、来季への活力をもらった。5年ぶりの帰省に「みんなの顔を見られたのが一番。つい、指導にも熱が入ってしまいました」と照れ笑い。新たな目標も生まれた。以前から公言する首位打者獲得に、シーズン最多安打を加えたいと宣言した。「首位打者を狙ってフル出場すると考えた時に、こっちもアリなのかなと。当然、200という数字は目安になる。西武秋山があれだけ打ったので、負けたくない気持ちもある」。来季は攻撃的2番でヒットを量産。そしてオフにはビッグなプレゼントで故郷を喜ばせる。あったか~い野望を胸に、16年シーズンへ挑む。【松本岳志】