日本ハム浅間大基外野手(19)が侍ジャパン入りを熱望した。22日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主トレ。2年目の来季右翼のレギュラー奪取を狙う19歳は、その先に見据える日の丸への思いも公言。活躍を見せたルーキーイヤーを終え、さらに目標は高まった。

 浅間が見据える近未来の到達ステージは、日の丸だった。「(プロ野球選手を)やっている以上は、侍ジャパンに呼ばれる選手になりたい」。今季は高卒新人野手ながら46試合に出場。シーズン終盤は外野の一角としてスタメン出場を続けた。打率は2割8分5厘。「多少は自信が付いた」という1年目が終了。秘めていた夢も膨らんだ。

 着実に階段を上る。「具体的な意識はまだですが、まずはレギュラーを取らないと先は見えてこない」。現時点の最大目標は開幕スタメンに置く。「1年間、1軍にいられるように(今季の)経験を来年に生かしたい」と、プランを練る。「多少(気持ちに)余裕も出てくるし、周りも見えてくると思う。(今季とは)違ったプレーをしたい」と、精神的な成長にも手応えを感じている。

 中学、高校と世代別の日本代表に選出されてきた。プロでも順調に船出したが、おごりはない。この日はドラフト同期の高浜、太田とともに約4時間の合同自主トレ。「日々の練習の積み重ねが大事。いかに自信を持って、積み重ねていくか」。20年には東京五輪が開催される。新宿生まれ新宿育ち。実家はデザイン案が再決定した新国立競技場からもほど近い。野球復活が見込まれるスポーツの祭典時には24歳となる次世代を担う逸材は、日本を引っぱるプレーヤーを目指して鍛錬を積む。【木下大輔】