「東京6大学リーグ選抜対ヤクルト」の真剣勝負が実現する。明治神宮外苑創建90周年となる来年11月上旬、両チームの「本拠地」神宮球場で記念試合を行う計画があることが30日、分かった。ドラフト候補が数多く在籍し、アマチュア球界を代表する存在の東京6大学リーグ選抜が、今季14年ぶりにセ・リーグを制した王者ヤクルトに挑む。

 両チームの対戦は、明治神宮外苑創建80周年だった06年以来10年ぶり2度目になる。当時のヤクルトの先発メンバーは現マリナーズ青木、田中、畠山ら、レギュラークラスがズラリと顔をそろえた。結果は3-2でヤクルトが辛勝。投手陣の中心だった左腕、元DeNA藤井秀悟氏が先発し、法大4年だったヤクルト大引が先頭打者本塁打を放つなど、2万3010人の大観衆が沸いた。

 来季連覇を目指すヤクルトにとっては、シーズン終了直後の時期で、コンディション面への不安は少ない。野手陣は山田、川端、畠山ら、投手陣は石川、館山、小川ら、スター選手が胸を貸す可能性は十分ありそうだ。対する6大学選抜は、来秋ドラフト候補の明大・柳裕也投手(3年=横浜)、慶大の最速153キロ右腕、加藤拓也投手(3年=慶応)、阪神藤浪の同期生、立大・沢田圭佑投手(3年=大阪桐蔭)らが、腕試しの機会に燃える。

 11年からは3月、8月に限り、大学生対プロのオープン戦が認められるようになったが、2軍や3軍との対戦が多いのが実情だ。セ・リーグを代表する1軍のトッププロとの対戦が実現すれば、大学生にとっては貴重な経験になりそうだ。