仙台6大学野球リーグ、東北福祉大の長坂拳弥捕手(3年=高崎健康福祉大高崎)が、今年の主将を務める。チームを引っ張る立場となり「目標は日本一」と、リーグ戦優勝からの全日本大学選手権や、明治神宮大会制覇を掲げた。

 8日の任命式で正式に主将になった。昨春は3割8分7厘で最高打率賞(首位打者)を獲得し、優勝した昨秋は4番を務める試合もあった。捕手としては継投が特徴の投手陣を支え、貢献度は大きい。「僕の同い年にキャプテンをやるような選手がいなくて」と快く引き受けた。

 昨秋の明治神宮大会をバネにする。立命大との1回戦は、巨人にドラフト1位で入団した右腕桜井俊貴(22)の前に、東北福祉大は大会記録に並ぶ18三振を奪われた。二塁打を放った長坂も2三振した。「全国で勝つのは難しい。ああいう投手でも勝てるチームにならないと」。開幕前などに行う社会人とのオープン戦は「しっかり打ち崩したい」と、格上の投手を攻略する意識を高める。

 今年は捕手のドラフト候補が少なく、プロも注目する。現在は走り込みとバットの振り込み中心のメニュー。2月下旬から米ロサンゼルスで10日間の合宿を行い、4月のリーグ開幕へピッチを上げる。【久野朗】