危うし!? 中日ドラフト1位小笠原慎之介投手(18=東海大相模)に次々と難敵が現れた。20日、ナゴヤ球場で行われた選手会合同自主トレに参加。テストに、雪に、先輩まで!? 試練にさらされるドラ1位左腕は格闘の日々だ。

 26日から卒業にも関係するテストのため、25日にチームを離れることとなった。「不安です。相模で練習します」と勉強の合間を縫って体を動かす。チームは26日に沖縄に入り、合同自主トレが行われる。既にキャンプ1軍スタートが決定している小笠原だが、昨秋に張りを感じた左肘のこともあり、ここまでキャッチボールなど全力投球せず、ブルペン入りも未定。「頭に入れています」と2月1日のブルペン投球を目指しているが、ぶっつけ本番にもなりそうだ。

 そのテストも天敵の模様だ。テスト勉強の進み具合は「シークレットです」と笑ったが「1カ月のブランクがあるので…」と苦戦している様子。追試に引っかかれば再びチームを離れなければならなくなる可能性も出てくる。一発クリアは必須だ。

 この日は名古屋市は積雪9センチを記録し、ナゴヤ球場が一面銀世界。「雪嫌いなんです。テンションが下がりました」と体を震わせた。室内練習場でキャッチボールやノックなどのメニューに取り組んだが、うずうずした様子だった。

 チームになじんできた証しか、先輩からのイジりもチラホラ。「若松さんが遠くから大きい声で『ちゃんと練習しろ』と言ってきます…見てもないのに」と話すが、まんざらでもない表情だった。まずはテストを撃破。キャンプインまでに全部クリアしてみせる。【宮崎えり子】