昨秋巨人を戦力外通告となりDeNA入りした久保裕也投手(35)が、サッカーU-23(23歳以下)日本代表FW久保裕也(22)との共闘を意識した。25日、横浜スタジアムで自主トレ。漢字も含めた同姓同名の“2代目”の存在について「2、3年前に友人に『サッカーにも久保裕也がいるぞ』と言われて知った。自然と注目してしまう」と意識している。今日26日のサッカー五輪切符をかけたイラク戦については「テレビで応援します」とエールを送った。

 インターネットの検索順位は2代目に上位を譲っている。「数年前までは僕の方が上に表示されていたんですけどね…。彼はこれからの“久保裕也”を担う人。自分も刺激にして残りのキャリアを頑張っていきたい」。キャンプでは1軍スタートを決めているが「安泰の立場じゃない。拾ってもらった恩を返すには、どんな形でも1軍で投げないといけない」ときっぱり。

 かつて巨人のクローザー、中継ぎエースを張った意地がある。“初代”の看板を、まだ下ろすわけにはいかない。【為田聡史】