番長流“スロー”調整でローテ入りを目指す。DeNA砂田が27日、横須賀市内の自主トレでブルペンに入り、初めて捕手を座らせると早くも90球を投げ込んだ。2年目の昨年途中に育成から昇格すると3勝をマーク。今年は初めて1軍キャンプからのスタートで大いに意気込む。

 スローはゆっくりではなく、投げる意味だ。「2日に1回のペースで球数を多く投げたい。最初は100、次150以上と増やし、多いときは200球は投げたい」という。毎年1回は300球以上を投げる三浦流で、疲れた時に感覚をつかむ調整法だ。

 課題だったスタミナを克服することが、ローテ入りにつながる。「疲れてもフォームを崩さないイメージです。三浦さんは疲れてスピードが落ちても、指にかかれば切れがある」と、身近にお手本がいるのが強みだ。

 2年目の石田、ルーキーの今永と左腕が一気に増えたのも刺激になっている。「ライバル視しつつカバーもしあって、みんなで勝っていきたい」と、左腕王国の一翼を期す。【矢後洋一】