オコエが自慢の守備で魅せた。楽天のドラフト1位ルーキー、オコエ瑠偉外野手(18=関東第一)が、韓国KIAとの練習試合に「8番中堅」で先発。打撃では4打数無安打だったが、9回無死から左中間への鋭いライナーに最短距離でダッシュし、スライディングキャッチを決めた。

 昨夏の甲子園では、3回戦の中京大中京(愛知)戦で、2死満塁から左中間への大飛球を背走して好捕する「ザ・キャッチ」を決めて、一躍スカウト陣の評価を上げた。この日は、中堅の定位置から好スタートを切り、「イメージはあった」と50メートル5秒96の俊足で猛ダッシュして好捕。梨田監督は「守備と走塁に関しては、1軍で十分通用する。反応が速い」と高評価した。

 打撃では、2三振に遊ゴロ、右飛と実戦4試合目で初めて無安打に終わったが、本来は守備と走塁の魅力で評価を上げてきた選手。3回1死からは遊撃手との中間に落ちた打球を、素早く二塁に送球して走者を刺した。オコエは「なるべくライトとレフトとコミュニケーションを取るようにと、守備は課題にしていたので、今日はそれができたので良かったです」と言った。

 沖縄での実戦は残り2試合で、23日からは宮崎で練習試合を行う。梨田監督は「途中からの守備や代走も経験させたい」と、より実戦的な起用を取り入れていく考えだ。【前田祐輔】