開幕投手に内定している中日大野が初の対外試合に先発し、3回9安打で4失点した。炎上した形だが、「打たれたのがほとんど真っすぐ。悲観的ではない。やられた理由は明確なので」と冷静。直球の質を上げていく。谷繁監督も「実績のある投手。この時期にピシャピシャ抑えると違うかなという感覚もある。(打たれて)良かったんじゃない」と開幕までの巻き返しに期待した。

 常時140キロを超えた直球が、韓国チームに痛打された。2回には2死から9番打者にソロを打たれた。2回から先発マスクの桂から松井雅に交代したが「桂は悪くない。あれだけ逆球が多かったら、誰でも打たれる」と左腕は反省。3月25日の開幕阪神戦(京セラドーム大阪)に向けて状態を上げていくだけだ。

 侍ジャパンに選出され3月5日の台湾との強化試合(ナゴヤドーム)で3イニングに投げる予定。「技術的にも今日の力だと打たれてしまう。コースに投げられるようにしないと。この3イニングを整理して、代表戦に臨みたいです」。中日を支えるサウスポーが日の丸に向けて、課題と向き合う。